看護における実習の意義と大切さ【知識・実践・経験の3つの視点】

Nursing

こんにちは、sawaharuです。

看護を学んでいると特徴的かつ最大の不安要素は実習ではないでしょうか。
朝はやく起きるのが大変そう、記録が多すぎて眠れないと聞く、指導者や教員が怖そう等々色々な不安があると思います。

今回は、それだけ苦労をしてまでいかなければならない実習ですが、どんな意義や大切さがあるのでしょうか。そんな疑問を解消できるように、私や周囲の人の意見や考えもとにまとめてみました。この記事を読むことで、少しでも実習に向かうモチベーションが上がれば幸いです

看護における実習の意義と大切さ

以下の3つの視点から、述べたいと思います。

・臨床現場を知り、患者を知る(知識)
・リアルタイムで看護を実践する(実践)
・一生に一度の貴重な経験(経験)

臨床現場を知り、患者を知る(知識)

実習は現場で働く看護師の姿患者さんのリアルな姿を知るために重要な機会です。
講義や演習では患者さんや家族、医療者の姿をイメージしながら授業が展開していきますが、実習ではその集大成としてリアルな現場を知ることができます。

実習前に手元にいままでの講義資料や演習資料を準備し、常に実習で向き合う患者さんや看護師の実践と今まで学んだことを結びつけるイメージで取り組むと、より学びの統合が行えるため、準備にも是非時間をかけてみてください。

リアルタイムで看護を実践する(実践)

実習は看護師の思考の流れや行動の流れをリアルタイムに体験し、実際に自分が行うこと(実践)が重要です。

いままで患者さんの情報が書かれた資料(Paper Patient)に対する看護展開を行う際は、考える時間がありますし、周囲の仲間と一緒にグループワークで行うことも多いかと思いますが、実習では、患者さんと自分が1対1の関係性の中で看護展開をリアルタイムに行っていく必要があり、今までとは違った経験になります。

実習記録はよく大変であると聞くと思います。
確かに大変ではありますが、自分の思考をまとめたり、看護展開を実際に経験するという意味では非常に重要なことでもあります。

自分と向き合って、自分の思考や知識を文章化し相手に伝える努力をするとともに、看護師の先輩たちの思考を読み取れるように取り組んでみてください。

看護においては、どのような行動をするかも大切ですが、どのような思考でその行動に至ったかも大切です。

実習記録については、ある程度準備に時間をかけておくことをおススメします。

実習前には説明会などもあり、もともと記録用紙の形態を把握しておくことができる場合があると思います。そうではなくても、同じ学部の先輩にどのような資料を使うのか、どのように進めるのかアドバイスをもらうと良いでしょう。

記録用紙がわかれば、ここにはどういうことを書くのかイメージしておきます。講義や演習の中で例を示してもらっているはずですし、各領域で最低限押さえておくべき看護展開はあるかと思います。十分に復習してから望めるといいですね。

記録はとにかくスタートダッシュ失敗を恐れずに書く気持ちが重要です。最初から答えを得ることはできません(それができたら実習に行く必要がありませんし)。自分の考えをどんどん記録に書いて、どんどん間違えて、たくさん助言をもらって、速攻で改善していきましょう。

あとはなるべく寝てくださいね。体調を崩して貴重な実習日を布団の中で過ごすのは、とってももったいないことです。記録も重要ですが、あくまで実習の目的は実践を通して、習い、学ぶことです。

一生に一度の貴重な経験(経験)

実習は、長いようで短いです。そして経験上、一生のうちでもかなり貴重な経験ができるタイミングだと感じています。

実習をしていく中で、自分の興味のある領域は頑張るけど、興味ない領域は全く力を入れない人がいます。ある程度、賢くさぼることは必要なことかもしれませんが、特に興味のない領域や自分が勤務しないだろう領域は一生に一度の経験になる可能性があることを意識してください。

例えば、どこか旅行に行くとき、ここは一生に一度しか来ないかもしれないと思うと経験の質が変わることがあると思います。行きたい場所のピックアップや計画など入念に準備をしたり、時間を大切にしつつ、最大限楽しめるように工夫すると思います。
要は、ある経験に対する“力の入れ方”が違います。

それは実習でも同じで、実習という経験を大切にするかどうかで、学びの質や量、記憶への定着具合など様々な部分に影響します

人生において経験とは非常に重要です。知識として知っていることと経験していることは大きな差があります。

是非、せっかく実習に行き、同じ時間を過ごすのですから、興味がない領域こそ、その時間や経験を大切にしてみてはいかがでしょうか。

アドバイス

なかなか必死で難しいかもしれませんが、実習で学べることを楽しんでください。
私自身、実習での経験は今でも忘れません。たまに大学の仲間と再会すれば、もうだいぶ前の話になるのに、実習の話で盛り上がります。(笑)

より学びを深めたり、看護に興味を持つという意味では、自分の経験を仲間と共有してみてください。そして、他の友達や仲間の経験を共有してもらってください。
愚痴や不安、大変さなどなんでもいいです。お互いに経験を共有しながら頑張って乗り越えていきましょう。

少しでもこれから実習に臨む学生さんのモチベーションが上がることを祈ってここまでお話ししてきましたが、いかがでしたでしょうか。

同じ看護を志すものとして、陰ながら応援しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました