論文の読み方【看護研究】

Nursing

こんにちは、sawaharuです。

皆さんは日々の実践で、何か疑問をもったときに答えを探すときにどうしていますか。
参考書や誰かがまとめてくれた資料・雑誌を買って読むという感じですかね。それもとてもいい方法だと思います。そもそも臨床での疑問を放置せずに答えを探すこと自体が素晴らしい行動です。

今回は、そんな疑問の答えを探す際に、「論文を読む」という手段もあるかと思いますので、私なりの論文の読み方を簡単ですが、ご紹介したいと思います。

この記事を読んでもらうことで、少しでも皆さんの論文への拒否反応が減ることを期待しています。

そもそも疑問なんてないよ。みたいな場合は、以下の記事も参考にしていただけると幸いです。

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また、論文の探し方については検索データベースの紹介をしているので、インターネットに接続できれば無料で使える部分もありますので、活用してみてはいかがでしょうか。

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論文の読み方

極端なことを言えば、自分が読みやすいところ、読みたいところから読めば良いです。

これでは、イメージがしにくいと思いますので、以下にまとめてみました。

1. タイトル・抄録・アブストラクトを読もう
2. 結果の図や表をみよう
3. 方法を読もう
4.緒言・考察を読もう

タイトル・抄録・アブストラクトを読もう

論文を検索した後、一番に目に入るのは当然タイトルです。ここである程度の内容を予測します。
その後、タイトルのすぐ下に抄録(アブストラクトとも言う)として論文を簡潔にまとまた文章が記載されています。その内容をしっかりと読み込んでみます。

この抄録はそれほど長くないので、英語であったとしてもそれほど時間がかからずに読めるのではないかと思います。いざというときはGoogle翻訳などに頼るのも手です。

抄録は論文全体がまとまっているので、ざっくりと何が書いてある論文なのか理解することができます。その上で、「ここをより詳細に知りたいな」など、疑問が浮かんでくるかと思いますので、それは本文を読むことで確認していきます。

結果の図や表をみよう

次に論文の本文の方に目を移します。結果に多かれ少なかれ、図や表が使われていることがあります。この図や表を見ます。抄録で結果を簡単に文章で記載してあるので、その著者が一番伝えたい結果の根拠となるデータを確認するイメージです。

結果は研究においてやったこと、わかったことなど「事実」が記載されている部分です。ここが論文においてもっとも肝心な部分であり、アピールポイントとなります。

たまに論文の考察の部分を引用に使っている場合がありますが、考察は著者の考えや個人的な意見などが含まれるため、事実と異なることも当然ありますので、避けた方が良いでしょう。

科学や研究において、絶対に正しいということは難しいかもしれませんが、現時点でもしくはこの論文では何が事実としてわかっているのかを明確に示す必要があります。

論文を引用するときは十分に注意が必要ということですね。

方法を読もう

次に方法を読みます。方法はいわば研究の条件を示すようなものです。

結果で、今回はこんなことがわかったという「事実」を示していると説明しましたが、これは「方法という条件の下では」という前提条件が必ずあるのです。

研究においてはバイアスという考え方があり、ある事象を明らかにしたとしても何らかのバイアスがかかってくるもので、完璧な事実というのを明らかにすることはとても大変です。

研究者はそれを目指しつつ、自身の研究の限界も十分に理解している必要があります。

例えば、日本人の趣味について調査をしたとき、1憶人いる人口から1000万人を選んで答えてもらったとします。統計的に必要なサンプル数というのはある程度計算できますが、シンプルに考えて、残った9000万人
が最初の1000万人と同じような回答をする絶対的な保証はありません。しかもこれが、最初の1000万人を65歳以上の人に偏って調査していたなどとなったら、なおさらその調査の意義が失われます。

このような前提条件は非常に重要で、そういった意味でもクリティーク(批判的吟味)という視点を持って、論文を読むことが求められるのです。
クリティークはそれほど難しくなく、論文の内容を鵜呑みにするのではなく、”ここはこれで正しいのかな”、”これは事実をしっかりとらえているかな”など考えながら読むことです。
批判的という言葉はありますが、単に批判することが目的ではなく、吟味することが重要です。

緒言・考察を読もう

緒言や考察は読まないこともあります。しかし、著者の考えや新たな知見を得るという意味では重要な部分でもあります。

緒言では、著者はどういう考えや問題意識から今回の研究をしようと思ったのか。たいていそれは臨床で疑問に直面しているあなたと似ている考えかもしれません。共感できる部分があるかもしれません。
疑問を解決する上で、著者の考えというのもヒントとなるということが言えます。

考察では主に結果の解釈臨床へどのように活かすか、この研究の限界今後の課題はなにかなどが記載されています。ここでもあなたの疑問を解決するためのヒントがあるかもしれません。
考察だけを盲信するのではなく、結果を自分なりに解釈してみることも大切です。
そこから新しい視点が見えてくるかもしれません。

まとめ

論文の読み方としては、以下の手順がおススメです。

1. タイトル・抄録・アブストラクトを読もう
2. 結果の図や表をみよう
3. 方法を読もう
4.緒言・考察を読もう

今回は、論文の読み方について、非常に簡単ではありますが、私のやり方を中心に紹介しました。

論文を読めるようになると日々の身の回りのこともしっかりと吟味できるようになるかもしれません。

論文は新たな知見を得るだけでなく、考え方を学べるものでもあります。

ご自身の臨床実践に論文や研究を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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