大学院のゼミ【流れと内容】

Graduate school

こんにちは、sawaharuです。

大学院のゼミってどんな感じ?
何をするの?
難しいことするイメージがあるけど、ついていけるかな?
など不安に思うことってありますよね。

大学院のゼミについて、私の実体験がもとに、ご紹介したいと思います。
この記事を読むことで、少しでもゼミに対する抵抗感や不安が解消されればと思います。

ゼミとは

そもそもゼミとは、辞書等で調べてみると以下のように記載があります。

ゼミナールの意味

ブリタニカ国際大百科事典
演習のこと。縮めてゼミともいう。大学などの授業法の一つ。講義では学生が聞くだけの受身の態度になりやすい欠点を補うもので,教授者の指導のもとに,学生が自主的に研究,発表,討論を行うもの。 J.ゲスナーがゲッティンゲン大学で創始したといわれ,日本の大学にも明治初年に導入された。”
出典元:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

デジタル大辞泉
1 大学の教育方法の一。教授などの指導のもとに、少人数の学生が特定のテーマについて研究し、報告・討論するもの。演習。ゼミ。セミナー。
2 1の方法・形態をとる講習会。セミナー。
出典元:小学館/デジタル大辞泉

大学の卒業研究や大学院の修士研究、博士研究についてプレゼンやディスカッションをすることをゼミと呼ぶことが多いです。

私の所属する研究室では大学教員と大学院生など合わせて10名程度が毎月1~2回のゼミを実施しています。

ゼミは一般的な講義や授業とは違い、学生が主体的かつ積極的に研究活動等に取り組み、助言を得たい点などを含めてプレゼンすることにあります。プレゼン資料も自身で作成する必要がありますし、参加者にどのように伝えるのか、プレゼン方法も自身で検討していく必要があります。

ディスカッションについても、学生に対して教員が指導するだけでなく、学生間でディスカッションすることで双方の学びを深めることも目的としています。

大学院のゼミ【流れと内容】

1.  参加者それぞれの研究等の進捗状況を共有
2.  プレゼン担当者による発表とディスカッション
3.研究室運営に関わる事務的連絡事項の共有
4.フリーディスカッション

参加者それぞれの研究等の進捗状況を共有

前回のゼミから学生自身の研究がどの程度進んだか
今は何に取り組んでいるか今後の研究スケジュールなどをそれぞれ発表します。
簡単な相談などの場合は、このタイミングで他の学生や教員に相談することもありますが、別途ミーティングを設けることも多いです。

それぞれがそれぞれの研究を進めていると孤独であるとともに、忙しさなどから教員側が学生の状況を把握しきれていないことがあるので、貴重な情報共有の時間となります。

プレゼン担当者による発表とディスカッション

ゼミの各回に対して、プレゼン担当者を2名程度あらかじめ定めておき、1時間程度を持ち時間に自由に使用します。

自身の研究についてまとめたこと相談したいこと自分の研究と関連する研究論文の紹介などをWordやPowerpointなどを使用してまとめ、適宜資料を示しながらプレゼンテーションを行います。

資料はわかりやすく、相手に伝わりやすく工夫して作成する必要があり、資料の作り方の勉強もかねています。

また、プレゼンテーションについてもわかりやすく伝えるために工夫する必要があり、プレゼンスキルを学ぶ時間でもあります。

そして、ディスカッションでは参加者からフィードバックを受けるとともに、幅広く改善点や相談に対する答えなどについて話し合いを行います。
ここでもディスカッション方法や相手への指摘の仕方などを学ぶ機会となります。

研究室運営に関わる連絡事項の共有

研究室のイベント授業・講義・課題に関する情報共有学会や勉強会の開催情報の共有などを行います。

研究室のメンバーに伝えたいことがある場合は、この機会に発言することが多いです。

フリーディスカッション

正確にはフリーディスカッションはゼミ後のため、ゼミで実施しているとは言えないかもしれませんが、今回は含めさせていただきました。

プレゼン担当者の持ち時間は限られているため、時間内で参加者全員からフィードバックや助言を得ることができないこともあります。その際は、ゼミの終了後に時間を設けてプレゼン担当者に伝えることがあります。

この時間は、より深くディスカッションが行えるため、より多くの学びやコメントを得ることができ、大変重要な時間と感じています。

ポイント

ゼミに関連するポイントについていくつかお話ししたいと思います。

  • 他の参加者から見たらどうかを考えながら、資料作成やプレゼンを行いましょう。自己満足で終わらないように気をつけ、他の参加者から学ばせてもらうという姿勢でのぞみましょう。
  • ゼミは単に研究の相談をするだけではありません。
    資料作成スキル、プレゼンスキル、ディスカッションスキルなど多くのスキルを磨く場でもあります。ゼミの時間をより有意義な時間にするためにも、是非意識しておきましょう。
  • ゼミのタイミングのみに固執せず、行き詰まった場合や悩んだ場合は、積極的に自主的に教員や他の学生に相談してみましょう。
    ゼミのタイミングで相談すると決めてしまうと、研究が全然進まなかったり、全く見当はずれのことに多くの時間を費やしていたなんてことにもなりかねません。
    研究室においてもコミュニケーションは重要ですね。

おわりに

以上がゼミについての紹介でした。
今回紹介したのはあくまで一例で、それぞれの研究室でそれぞれのゼミの運営方法があるかと思いますが、一例からでも読んでくださった皆さんが少しでもイメージを持っていただけていたら嬉しいです。

参加したことがないとなかなか難しいイメージが強いゼミですが、本質は話し合いの中身です。色々な人から意見をもらえ、自身の考えを相互作用の中で洗練させていく、とても面白く、学びになる時間です。大学院の最重要な時間といっても過言ではありません。
適度に楽しみつつ、リラックスして参加してみましょう。

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