こんにちは、sawaharuです。
私は、大学院生として看護学実習の指導に携わっていますが、臨床にいるときはなかなかイメージがつかなった看護学生の実習指導における教員の役割を経験することができました。
院生の身ではありますが、実習中は教員として関わりますので、本記事では教員と記載させていただきます。
看護教員に興味がある方や教員がどんなことを意識しているのか疑問に思った学生の皆さんの参考になればと思い、今回の記事を書きました。
最後までご覧いただけると幸いです。
今回は、私の経験上、病棟での実習指導が中心となりますが、そのほかの場所での実習でも共通点も多いかと思います。
看護学実習の意義や大切さについてまとめた内容は、以下の記事をご覧ください。
看護学実習指導の流れ
・病棟との打ち合わせ
・学生さんへの説明
・病棟実習指導 1日の流れ
・実習の評価
事前の打ち合わせ
皆さんも実習の時に実習要項や記録資料など、詳しく記載された書類がたくさんあったのを覚えていると思いますが、それら書類の作成や修正から始まります。
そこで作成した資料を用いて、教員間で打ち合わせを行います。
病棟との打ち合わせ
実習が始まる前に作成した実習資料を持参して学生を受け入れてくださる各病棟の看護師長や 教育担当看護師に簡単な説明を行います。
その後、実習が始まる前に、全体の実習説明会および質疑応答などを行います。
実際に実習が始まる前の週あたりに、病棟の教育担当の方と学生が受け持つ候補となる患者さんの選定や細かい対応や実習の流れなどについて打ち合わせをします。
患者さんがすでに入院されている場合は、実習の同意書を用いて説明し、同意をいただきます。
いらっしゃらない場合は、実習が始まった後に適宜同意をいただきに伺います。
教員が初めて当該病棟で実習指導を行う場合は、当該病棟の特徴や看護について把握するために、
病棟の構造や1日の流れなどを含めて、シャドーイングをする研修を実施することがあります。
学生さんへの説明
実習が本格的に始まる前に、学生さんに向けた実習説明会を実施します。
そこでは、大まかな実習の流れや注意点などを共有する形です。
そして、実習日の初日にオリエンテーションの時間を設け、学生さんに実習の詳細について説明することが多いです。
この段階ですべてを説明することは難しいことが多く、実習要項をよく読んで確認してもらうことを求めることが多いです。
病棟実習指導 1日の流れ
実習指導の1日の流れは以下のようなイメージです。
基本的に学生さんがしっかりと学べるようにサポートするのが、教員の役目です。
記録のサポートや学びを深めるための助言などが主な役割となります。
また、病棟指導者の方と相談しつつ、適宜学生さんが行う患者さんへのケア参加や指導を行います。
学生さん自身の考えや学びを文字化して記録を記載することはとても重要な側面です。
一方で実習として、貴重な機会を逃さずに経験をすることも重要です。
記録の書き方やポイント、看護のアセスメントの仕方など学生さんの考える力を伸ばしつつ、
記録だけに翻弄されないように適宜助け舟を出していくのか必要かなと思います。
実習が円滑に進むよう、実習をしている病棟だけではなく、他部署との連携や連絡も大切です。
患者さんに付き添って学生さんが他部署に移動するときは、事前にその旨を書面や口頭で各部署の 責任者に連絡し、承諾を得たりします。
他部署とは例えば、手術室や集中治療室、検査室などです。
学生さんはとっても緊張しており、ただでさえ学ぶことが多く、気を張っているため疲労もたまりやすいです。
実習環境を可能な限り整えながら、少しでも学生さんが安心して実習に臨めるようにサポートする必要があると感じてます。
看護教員もあくまで看護師ですので、患者さんやご家族を気遣い、尊重することは当たり前ですが、
学生さんのことを最優先に考える立場であること、実習中に一番学生さんに配慮できるのは教員であることも忘れてはならないと感じます。
実習の評価
主に実習中の態度や看護展開、記録の内容などによって評価を行います。
私は、自分が実習したときのことを考えながら、自分だったらこんなにできないなと思ってしまい、
高得点をつけてしまう傾向にあります。
しかし、実習の評価も教員1名だけが行うわけではないので、病棟の教育担当の方や他の先生とも 相談しながら決めることが多いです。
そこまで気負わなくて大丈夫です。迷ったり困ったときはすぐに相談しましょう。
そして、この評価を行った後は、すぐに次の学生さんの実習が始まることがほとんどだと思いますので、早めにかつ丁寧に取り組むことが求められます。
まとめ
【看護学実習指導の流れ】
・病棟との打ち合わせ
・学生さんへの説明
・病棟実習指導 1日の流れ
・実習の評価
今回は看護学実習指導の流れについて、簡単に説明させていただきました。
看護教員に興味がある方や教員であれ学生であれ実習に臨まれる方のイメージづくりの参考になれば嬉しいです。
実習指導は大変なことも多いですが、学生さんがどんどん吸収して成長していく姿はとても輝いていますし、教員自身も毎回学ぶことがとても多い貴重な経験となります。
実習に実習指導に頑張っていきましょう。
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